【鬼】(オニ)
.....想像上の怪物。隠れて見えないもの「隠」(オン)の音変化でオニという。
丑寅の方角(北東)を鬼門といい鬼の出入口とされた。鬼が頭に牛の角をもち、腰に虎の皮をまとうのはその象徴とされる。

元は目に見えない精霊の類が、仏教などの影響で悪役になり、地獄絵などで可視化された。
仏教における鬼は、餓えた亡者や災いをもたらす怨霊として描かれ、或いはそれが後に仏教に入り守護神となる類型が多い。
地獄では無個性な獄吏で、現世で悪行をなした者が死に閻魔王の裁きを受け地獄に落ちると、この鬼が拷問を加える。
現世の物語でも様々な怨霊としての鬼が描かれる。一方で幸福をもたらす鬼の信仰もあり、元の精霊の姿も垣間見える。

字義としての鬼(キ)は死者の霊魂と解釈される。帰(キ)の音と関連があり「人が帰るところ=死者」の意を含むという。


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