●魚藍観音について
和彫り愛好家 2010/03/31
初めまして!
いきなりの質問で大変申し訳ありませんが、教えて頂けたら幸いです!
魚藍観音図と児雷也の持つ意味合いを教えて頂けませんでしょうか?
背中に入れる図柄で悩んでいまして…
お時間の許す時で構いません。宜しくお願いします。

Re:
彫陳 2010/04/02
初めまして。彫陳です。
魚藍観音は三十三観音の一、児雷也は義賊・忍者の物語の主人公です。
どんな題材でもそうですが、背負うべき図柄を決定付けるのは、
 ・内容に惚れるか、
 ・絵に魅せられるか、
の何れかです。
前者の要因によりこれらの題材を彫るのであれば、少なくとも児雷也の物語を何度も読み、よく知り、その人物像に惚れ、その物語から感じるものが「児雷也の意味」です。
魚藍観音も同様に、然るべき文献からその観音様の持つ意味合いをよく知り、「好きである」事が前提になります。
これらの場合は、まず知り、よくたずさわり、「こよなく愛するから彫る」のが本来の在り方かと思います。
特に人物画、仏画に関しては、こういった要素が強いものと思います。
「絵に魅せられて」彫る事は決断の大きな要因ですが、この場合は「絵の持つ情報力」も然る事乍ら、「感性に依る判断」とも言えます。
児雷也は浮世絵でも歌舞伎でも刺青でも題材となりますが、描く者に依って、豪傑にもやさ男にも描かれます。
義賊のニュアンスが強い場合も、忍者寄りの場合もあります。
仏画も、その尊像を描き手がどう解釈しているのか、又、作風にも依り、全く違う像容となる事があります。
「よく知る」事は当然重要になりますが、何れの場合も、作り出される作風と絡み合う事で、刺青にとっては大きな役割を為す事が多いのではないでしょうか。


有難うございます。
和彫り愛好家 2010/04/02
お忙しい中、丁寧なお返事有難うございました。
彫陳様の お返事見て益々、知りたくなりました。
背中の柄で悩んでいるのですが、好きな絵柄でも その柄の持つ意味を知り その意味合いも気に入った上で彫りたいと思っていまして…。
もう1つ アドバイスお願いします。無知なもので、そういう意味合いを調べるには、どういう風にして調べたらいいでしょうか?
お時間の空く時教えて頂けたら幸いです。


Re:
彫陳 2010/04/03
創作者の個々の解釈が介入するという部分に関しては、実際に刺青を依頼する彫師との相談の中で尋ねられるのが宜しいかと思います。
その中で新たな発見があるかも知れませんし、絵の中に御自身の意志を介在させる余地が見つかるかも知れません。
又、その彫師の描く下絵を見ていく中で、全く新しいものが候補に入るかも知れません。
その題材を知る事に関しては、「何を調べたら良いのか」、それを調べる事から始めて下さい。
それが「よく知る」事であり、有益な結果につながると思います。





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