●質問したいのですがよろしくお願いします
2014/10/23
左腕に七分で夜叉と蛇を入れたいと思っているのですが、
夜叉は何種類もあると思います
生首もっていたりただタチをもっている夜叉だったり
夜叉ケ池の伝説の話にそって入れたいのですが
こういう場合はどの夜叉を入れれば合うのでしょうか?
またこの話に出てくる夜叉姫は鬼神の方の夜叉なのですか?
おしえて下さい

Re:
彫陳 2014/10/24
初めまして。彫陳です。
夜叉に関して概ねの解釈としては、

[1]仏教(密教)に於ける夜叉 …元は印度の自然神ヤクシャ。福徳と災いの両面を持っていたが、恐ろしい姿と暴悪の性格が強調された。仏教に取り入れられ邪鬼の姿の護法神に。
[2]「夜叉=鬼女」という解釈
[3]夜叉ヶ池伝説 …雨乞いの代償に娘が夜叉ヶ池の龍神に嫁ぐ説話。娘は龍(蛇)になる。

本来、「夜叉=[1]」です。私個人としては“夜叉”をこの意味にしか使いません。
よく見かけるのは[2]かと思いますが、[1]の解釈の延長として、“夜叉のように人に害を為すもの”という意味で使われている実態があります。
何となく“鬼”“鬼神”“修羅”と同様に扱っている例もあるかも知れません。
装束を纏って刀剣等を持つ姿は、本来は様々な民俗芸能の題材として登場する各々の鬼女が源流かと思いますので、特定の物語に材を取る場合は固有名詞で呼ぶ方が適切かと思います。(その夜叉=鬼女が誰なのか)
[3]は、伝説の時代設定が仏尊の夜叉の信仰と同時期ですので、「夜叉ヶ池」の名前がそれに基づいて(或いは多少関連して)いる可能性はあります。しかし、関連はその程度ではないでしょうか。説話自体は直接的に夜叉とは関係無く、「夜叉=自然神=精霊=龍神」という程の繋がりかも知れません。
その場合、[3]に於いて[1][2]の夜叉を描く事は出来ませんので、「娘と龍神」「龍になった娘」等として描く事になるのではないでしょうか。

何れの像容も解釈の幅があり確たる定義が存在しにくく、彫師毎に描く絵には大きな差が出ると思います。
意味合いに関してはよくお調べになるか、当該の彫師との綿密なやりとりの中で理解を深める必要があると思います。





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